*ゆーじログ*

社長+Webエンジニア+ドラマー+作詞家+インディーズバンドマン+エンターテイナー+大学生+時々旅人な40歳

インド旅行手記7日目手記

7日目

 

寝台列車の続き。

 

眠りにつこうかと思うも何か異臭がする。どこからだろうと思ったら自分の服だ。

 

そういえば昨日はシャワーを浴びたけど、今日は朝5時から行動してもちろんシャワーなど浴びていないし服も着替えていない。

 

とりあえず自分の服が臭すぎて着替えたかったがここで洗っていない服を投入すると明日から最終日まで同じ服を着ることになる。

 

当たり前だがフレグランスもファブリーズも持って来ていないので誤魔化すこともできない。

どうしようかと思った時に妙案を思いつく。

 

いつも使っている虫よけスプレーが清涼感のあるいい匂いがする。

それを使えばよいのではないか。

服を脱ぎトイレで虫よけスプレーを振りかける。再度着ると少しマシになった。

効果は抜群だ。

おまけに虫も防げるし一石二鳥である。

 

多少の匂いは我慢して今度こそ眠りにつく。

 

一応定刻では朝5時ごろに着く。既に4時間遅れているので定刻通りに着く訳は無いが、もし降り過ごすとあと300kmほど先にあるコルカタという東の街まで言ってしまう。

そうなるともう取り返しはつかない。

 

コルカタからは日本の直通便は出ていないので、香港とかなんかその辺で乗り換える便を手配しないと帰国できない羽目になる。

それはそれで面白いかも知れないがなるべく防ぎたいので一応4:30に目覚ましをかけて眠りにつく。

 

4;30

目覚ましで起きる。

アプリで現在地と遅れを調べられるのでチェックする。

 

4時間半の遅れ」

 

なぜ増えている。

 

まあいいや。もっかい寝よう。

 

8:00

ウトウトしながら起きる。

そろそろ着くかなあと思いアプリを見る。

 

5時間の遅れ」

 

そうか。

 

この時点で到着は10時を指している。

つまり後2時間で着くらしい。

もう時間の感覚がおかしくなって2時間ぐらい暇つぶしなしでも過ごせる身体になった。

 

 

1時間後の9時にアプリをチェック。

 

6時間の遅れ。到着は11時を予定。あと2時間」

 

ちょっと待て。止まっているならまだしも電車は走っているのになぜ時間が減らない。

 

1時間後の10時にアプリをチェック。

 

「7時間の遅れ。到着は12時を予定。あと2時間」

 

なにも変わっていない。谷沢か。

 

同じことがもう一度起こり、結局約8時間遅れの13:00前にようやく今度こそ到着するという。

 

しかしまだ気は抜けない。

 

車内アナウンスは無いし駅名も書いてないのでGPSとアプリと勘を頼りに降りないといけない。

 

一つ前の駅で降りても先で降りても電車はもう今日は多分ない。

タクシーも多分無い。

 

重いバックパックを背負い、文字通り途方に暮れなければならない。

 

ギリギリのタイミングを見計らって降りる。

 

やった!多分合ってる。

 

とりあえず一安心だ。バックパックを降ろして一息つく。

 

ホームにてシマダさんがトゥクトゥクの声かけに捕まってる。

何故か交渉をし始めた。なぜここでする。

 

 

とりあえず駅を出て様子を見て、「なるほどこんな空気感なんだな。だったらこう動くか」

と考えて行動するのが定石ではないのか。

 

 

「ちょっととりあえず出ましょう」

 

と伝える。

 

EXITと書いた出口に向かう。シマダさんはまだ何か話をしている。

シマダさんがトゥクトゥクおじさんと別の方向に歩いていく。

おれ「どこ行くんですか?」

シマダ「この人が出口はこっちだと言っています」

 

シマダさん、明らかに出口はそっちではない。それは悪徳ガイドか詐欺だ。

レッドゥンも「そっちじゃない」と言っている。

 

シマダさんを強制的に連れ戻し出口に歩く。

やはりこっちが正解だ。

 

よくこの人ここまでこれたなと少し関心する。

 

別のトゥクトゥクおじさんと交渉する。

おれとシマダさんは別のホテルだ。

 

レッドゥンは今日はホテルは取らずに夕方か夜のバスを取ってネパールのカトマンズに行くという。バスで約16時間、まあ多少遅れて20時間ぐらいかかるらしい。

すげえ。

 

おれ「レッドゥン、ユーアークレイジーだ」

レッドゥン「知ってる」

 

なので3人は行き先バラバラ。だが一台のトゥクトゥクで言った方が安いだろうということで交渉を始める。

シマダさんがメインで交渉するがいまいち的を射ない。

 

300Rsを200Rsに値切ろうとして失敗している。

日本円で150円ぐらいなので別になんでもいい。

 

とりあえず200Rsまで落ちたらしいのでおれのホテルの場所を伝える。

 

トゥクトゥクおじさん「それは遠い。3人とも違うところだし、1人300Rsずつだ」

シマダ「いやいや。話が、違う」

トゥクトゥクおじさん「無理」

シマダ「いやいや」

 

しかもおれのホテルの場所がいまいち分からないと言い始める。

 

シマダさんに交渉を任せていかがとても面倒になってきた。そこに他のトゥクトゥクおじさんがやってくる。

自分で交渉をする。

 

おれ「おっさん。このホテルわかる?150Rsで行けるなら即決する」

トゥクトゥクおじさん2「わかる。だが200Rsだ」

おれ「構わん。オッケー、ゴーだ」

 

おれ「シマダさん。面倒だから別でいきますわ。レッドゥン、後で連絡する」

レッドゥン「yep」

シマダ「え?ちょっと、え?」

 

ふむ、この人の特性がだいたいわかった。

 

 

ホテルに移動する。

このトゥクトゥクが結構速い。

 

おれ「このトゥクトゥク速いな!」

 

と伝えたつもりが「速く行け」と伝わったらしい。さらに加速するトゥクトゥク。

道は一切舗装されていない砂利道だ。どこかにすっ飛んで行きそうになるのを必死で掴んで抑え込む。

 

トゥクトゥクが傾くとドライバーが重心を右に左に移動させ、チラチラおれの方を見るのでおれも合わせて体を左右に振る。

 

マリオカートダブルダッシュを思い出した。

 

ホテルに到着。

約束の200Rsを渡し、

「ユーはいい腕だ」

と伝えてプラス100Rsの合計300Rsを渡す。

超喜んでいる。おれも速く着いて嬉しいし面白かった。

 

ホテルにチェックインしてシャワーを浴びる。

 

レッドゥンと連絡を取り場所を把握。

ホテルにいたタクシーに乗り向かう。

 

3人合流したあとはレッドゥンのバスのチケットを買いにバス停に行く。

バス停に止まっていた長距離バスが余りにボロくて絶句する。

これ乗ってカトマンズまでいくのか。すげえ。

 

そのあと飯を食いにいく。

 

レストランは日本人オーナーの店、と地球の歩き方に書いてあったがオーナーはいなかった。残念。

 

その後、今回の旅の最終地点であるガンジス川に向かう。

おれの中で本番は明日の朝。朝日が最高に綺麗らしい。

言わば下見だ。

 

夜になると川の近くで毎晩開催される「プージャ」という儀式を見に行く。

人がとにかく多い。

裏道は今までのどの地点よりもハードだ。

 

牛と野犬がワンサカいる。野犬が後尾をしている。牛の糞が転がりまくっている。

おそらく5回は踏んだ。

 

ちなみに野犬に噛まれると狂犬病の恐れで強制的に即ゲームオーバーで送還である。

残機一機のクソゲーだ。

 

靴がドロドロだ。帰国したら速攻捨てようと決意。

 

プージャを見ていよいよレッドゥンとお別れだ。

意外な出会いと旅を経験できて最高に楽しかった。

 

お互いに「また会おうぜ!」

 

と言い別れる。

 

本当はお互い二度と会うことは無いことは分かっている。

でもこれが旅の流儀だ。

英語で言うと「I never say goodbye」か。

 

ちなみに昨日アミーンと別れる時に

「Never say goodbye!! Byebye!!」と一瞬で自己矛盾を起こしてしまったので気をつけていた。

 

トゥクトゥクを拾いホテルに帰る。

夜に腹が減ると嫌なのでそんなに空腹ではないがホテルのレストランでパスタを食す。

 

持ってきて一口目を食うや否や

「どう?」

と聞かれたので、

「最高だ」

と答える。世界一ではないことは確かだ。

 

明日はいよいよ最終日。朝4:30に起床して、ガンジス川の朝日を見に行く。

タクシーも手配した。

 

 

いいことも悪いことも、トラブルも全て何もかも最後まで全力で楽しむ所存である。

 

7日目完。

 

 

到着した駅

 

 

到着した駅その2

 

その3

 

 

レッドゥンが乗るネパールのカトマンズに行くバス。ボロすぎる

 

汚れた靴と足

 

日本人オーナーがやってるレストラン

 

プージャの様子

 

プージャのおれ。おでこに付いてるのはインド的なやつ。無理矢理つけられて100Rs払わされた

 

ガンジス川近くの町

 

レッドゥンと最後の写真